アリータバトルエンジェル 伏線・考察
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■総合評価＆あらすじ
何百年も前に存在していたサイボーグの少女がスクラップの山の中から首から上だけの状態で発見されるというかなり刺激的なシーンからこの物語は始まる。
街のサイバー医師であるイド博士は彼女に新たな身体を与えると再び目を覚ます。その後、奇跡的に脳は無傷であることが分かった。しかし、彼女には過去の記憶がなく、自分が一体何者なのか誰もわからなかった。そんな彼女と恋に落ちたヒューゴをはじめとする人間とサイボーグが織りなす感動の物語である。
自分が何者か、もちろん名前も分からない彼女にイド博士は彼女を‘アリータ’と名付けた。アリータというのはイド博士の亡くなった娘の名前であり、博士はまるで実の娘と重ねるように彼女を大切にしていた。
物語が進んでいくうちにアリータは自分が300年も前に作られ、今では失われたはずの最終兵器であることを知る。昔は人間とサイボーグは敵対する立場にあったことや、価値のあるサイボーグの体を狙ってパーツを奪おうとする連中などがアリータを次々と襲ってくる。中には強者もいるがアリータもかなりの戦闘力を持っていることを彼女自身も戦闘の中で自覚するようになる。そんなサイボーグ同士の息をのむ戦いから目を離せなかった。
結末を知っている人ならわかると思うが、この映画は決してハッピーエンドとは言えないだろう。最後のシーンも視聴者に想像させるという終わり方をしており続編を期待したいところだ。
■見どころ（おすすめポイントは？）
・アバター、タイタニックの制作陣という豪華さ
・木城ゆきと原作 銃夢 日本のSF格闘漫画が元になってジェームズ・キャメロンの脚本・製作により、ハリウッドで実写映画化したアクション大作であること
・吹き替え版では森川智之を始めとする豪華声優陣（以下に詳細あり）
主なキャスト
| キャラクター名 | キャスト | 吹き替え |
| アリータ | ローサ・サラザール | 上白石萌音 |
| ヒューゴ | キーアン・ジョンソン | 島崎信長 |
| イド博士 | クリストフ・ヴァルツ | 森川智之 |
| チレン | ジェニファー・コネリー | 山像かおり |
| ベクター | マハーシャラ・アリ | 鶴岡聡 |
| ザパン | エド・スクライン | 神谷浩史 |
| タンジ | ジョージ・レンデボーグ・Jr | 榎木淳弥 |
| グリュシュカ | ジャッキー・アール・ヘイリー | 木村雅史 |
■印象に残ったセリフ・シーン
「悪の存在に対し見て見ぬふりはしない」というアリータのセリフがとても印象的であった。このセリフから、アリータは300年前も悪に向かって戦っていたのだろうという過去が垣間見え、彼女の正義に対する強い意志を感じた。突然自分の全く知らない世界に再び生を受けてから、積極的に世界を知ろうとする姿や、教えてもらったことに何でも挑戦したいという姿勢は見ているこちらも元気をもらえた。とにかく彼女は明るいのだ。そんな彼女の笑顔や行動に勇気づけられる人も多いことだろう。サイボーグなのに“あったかい”そんな良い意味での矛盾を感じられる心あたたまる作品だった。
■みんなの評判は？
■こんな人におすすめ
・未来の技術に興味関心がある人
作中には未来の先進技術やテクノロジーがふんだんに使われており未来の様子を彷彿させる
映像もとても綺麗なので機械の細かな部分までこだわられており繊細さが伝わってくる
・SF作品が好きな人
SF作品には内容が複雑で理解するのが難しいものも多い印象だが、これはとてもシンプルなので原作を知らない人や、初め て見る人にもやさしい初心者向けのSF映画だと感じた。
【まとめ】
アリータバトルエンジェルはCGではなく、VFXと呼ばれる技術が使われている。VFX と聞いてもピンとくる人はあまりいないだろう。
〇VFXとは？
VFXとは「Visual Effects（ビジュアル・エフェクツ）」の略称で、視覚効果を意味する。
よく耳にするCG（コンピュータグラフィックス）はコンピュータによって一から制作された映像を指すが、VFXとは実際の撮影した映像を加工し、現実世界では見られない世界を表現するという技術だ。
つまり、１からCGで映像を作り出すのではなく、実写で撮影した映像をもとにVFXに組み合わせることであのリアルなアリータが誕生したというわけだ。
メイキング映像が公開されているのでぜひ見ていただきたい。https://youtu.be/hOMuRopLgxg
あえてサイボーグをCGではなく、VFXで作り上げることによって、アリータが人間の心を持った温かみや表情を再現することが出来るのだ。だからこそ、キャラクターへの感情移入もしやすくなる。さらには、激しいアクションシーンが多いこともこの映画の魅力の一つであるが、それらの滑らかな動きや迫力をうまく生み出せていることもVFXだからこそできたことだろう。
〇VFXを利用した有名な映画
- トイ・ストーリー
- トランスフォーマー シリーズ
- シン・ゴジラ
- アバター
制作陣の中にはあのアバターを手掛けたということでその経験を生かしてこの映画も誕生したのだ。
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